老人の、社会貢献

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老人の、社会貢献を考える前に、若者視点から話をスタートしてみますね。

 

「年寄りを大切にする」って、どういうことかな?
って考えるんです。

 

きっと、若い人でも「心地よい休日の過ごし方」が千差万別であるように、
老人も一括りにしてはいけないという自戒をふまえて、
あえて「年寄り」と、一括りに考えてみます。

 

いろいろ考えていると、
「年寄りを大切にする」ってことの、やり方を間違えると、
「生きる力」を奪いかねないってことに気づくんです。

 

これも、若者視点から考えてみますね。
忙しく日々を過ごす若者。
「年を取ったら、こうなりたいな〜」って憧れ、ありますよね。

もし、お金や、家族や、健康や、なんの制約もないとしたら。

 

引退したら、リゾート地で、誰にも干渉されずに暮らすこと。
のんびり、楽をしながら生きること。
旅行へ行ったり、美味しいものを食べたりして、贅沢をすること。

 

・・・のんびり、誰にも干渉されずに、楽をして、美味しいもの三昧、旅行三昧で過ごすこと。

 

そんな毎日が365日、引退後の20年間続くとして。
それって、本当に老人にとっての幸せかな?と思うと、
人によっては、物足りなくなるんじゃないかな〜って、、、思うんです。

 

具体的にどの部分かというと、
「他者に貢献していることで得られる、自尊心」の部分です。

 

年をとると、自然の摂理として「できないこと」が増えていきます。

「新しいことがなかなか覚えられない」
「小さい文字が読めない」
「機械の操作がおっくう」
「人間関係を新しく始めるチャンスがない」
「からだが、若い頃のように動かない」

 

若い頃にできたことが、できなくなる。

そのショックから、ついつい、そっちの方ばかり見つめてしまいがちなのですが、
そこで、「何もできない人」になってしまうと、

できていることすら、やればできることすら、やる気が起こらなくなったり、
新しくチャレンジしてもいいのに(そして、いくつになっても失敗してもいいのです)
チャレンジすることを諦めてしまったり。

 

「旅行にいく」「美味しいものを食べる」といったように、「消費」の形ではできる。

それ以外に、
新しいことを見たり、聞いたり、学んだり、
自分がしたことが誰かに喜ばれたり。
この世に生きている美しさまで、減ってしまうのではないかと思うのです。

人が、人間として生きる喜びの部分が取り上げられてしまうのではないかと。

 

例えば、老人につきまとう、嫌なイメージって・・・

頑固、融通がきかない、自分の武勇伝を延々と話す、
若い人の言うことを否定する、若い人を信頼しない、
偉そう、「心配」という名のおせっかい

・・・こんな感じでしょうか?

例えば、年をとってもこんな風に信じられているとしたら。

「(できなくなることもあるけれど)まだまだ新しくチャレンジしてもいい」
「(時代の中で合わなくなる部分もあるけれど)自分の経験は無駄にならない」
「いくつになっても学び続けよう、ワクワクすることを見つけよう、やってみよう、周りの人と笑顔で過ごそう」
「(目に見えた活躍や素晴らしい功績がなくても)ただ生きて微笑んでいるだけで周りの人の助けになっている」

 

老人の嫌な部分って、スーーーッと引いていくように思うのです。

 

若い人と同じでなくていい。
若い頃の自分と比べなくていい。

ただ、今の私にできることを見つめていること。
きちんと、わかっていること。
自分の存在が、周りや社会の助けになっていると、自分が信じていること。

 

「社会」って、隣で眠る誰かや、同じマンションの住人とか、
小さいところからスタートすると思うんです。

「社会貢献だーーーー!!」と張り切って、地域の清掃活動に精を出さなくても。(もちろん、それも素敵なことです)

 

清掃活動できない自分になっても、「生きてるだけで魅力的な私」でいてもらいたいな〜と。

そして、少しでも「やってみたいな」と心が動いたら。
(ごちゃごちゃ言わずに)まずは、素直にやってみること。

「老人の、社会貢献」って、そんなことかと捉えています。

 

そんなことを、みんなで一緒に確認できる場にしたいな〜と思って、
「60歳からの写真教室」6/21スタートします。

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私の目標は、みなさんと一緒に笑顔になること。

 

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