朗らかな毎日を過ごすための、信頼・協力・構えのお話

Posted on Posted in ナム哲学

今年は、「クリスマス感」や「年末感」をあまり感じないまま、ついに今年もあとちょっと。

 

少し振り返ってみると、ナムフォトでは、マタニティフォト、お宮参りや七五三の写真、子供さんが1歳になった記念写真など、子供さんのお写真のご依頼をいただくことが多めだったなぁと感じています。

とっても嬉しいことです。

来年は、新たな企画や、撮影キットなどの販売を予定しており、また違った形で「いかに生き いかに逝くか 写真を通して考えよう」をお届けできそうです。
・・・そして、色々と思うところがあって、キャッチコピーも変わるかもしれません。

 

さて、来年の仕込みをする合間に、仕込みの勉強も兼ねて、今年は「アドラー心理学・基礎講座」を受講させていただきました。

たくさんの考え方、導き方、生きていく上で大切にしたい基本前提などなど、充実のインプットでした。

48時間の理論編で学んだことを、この場で書きつくすことは難しく、また、これらは全体を通して初めて「アドラー心理学」となるため、一部だけを記すことに迷いもありましたが、せっかくインプットしたこともあり、以下3点の考え方について、この場でシェアしようと思います。

①信用と信頼の話
②競合と協力の話
③構え、雰囲気の話

 

①信用と信頼の話
信用と信頼。ふだん、これらの言葉や、自分が他者に対して「信用している」のか、「信頼している」のかを見つめてみると、色々なことが見えてきます。

信用とは、社会的な契約に基づいた関係です。
「100円で、チョコレートを買う。」
「52円切手を貼って、郵便ポストにハガキを入れたら、住所の書いてあるところまで届けてもらえる。」
「赤信号で止まる。青信号で進む。」
こういった行為です。
たくさんの人が社会で円滑に生活を送るためのルールに基づいた関係。

対して信頼とは、「まず、何はともあれ、信頼する」というところから始まります。
家庭や、友人関係、チームなどの「横の関係」を築くときに大切なこと。
しかも「相手が信頼してくれたら、私も信頼する」という、条件付けが禁止されている世界です。条件付けがされた時点で、それは契約を結ぶ考え方となってしまい、「信頼」ではなく「信用」になってしまうのです。

信頼は、信用の先にあるのではなく、「まず、自分から信頼する」ことから、初めてスタートします。

プールに飛び込むように、ざぶんと。
自分から丸ごと信頼すること。
ここからしか、築けない関係というのがあります。

もちろん、相手が信頼に値しない人間性だったり、信頼関係を構築するのが難しい世界では、「信頼」を用いる必要はありません。そんなことをすれば、自分が傷ついてしまうことでしょう。

ただ「まず、自分から信頼する」ことでしか始まらない関係があるということ。その関係は、かなり心地が良いものであること。

しかも、それは「私」から、いつでもスタートすることができること。
そんな風に考えると、ふわりとチャレンジできますよね。

 

② 競合と協力の話
競合とは、文字通り「競い合う」状態です。
「私と彼女は、どちらが上か」
「絶対に私の意見が正しい。話を聞いてくれないなんて、許せない。」
「私なんて、たいした人間じゃないから、言うことを聞いて、黙っておこう。」
こういった考え方で人間関係をスタートすることです。

他者に対して常に「勝とう」とするだけでなく、「負け」を選ぶことも、競合の関係となります。

「この人には言っても分かってもらえない。この場を丸くおさめるために、私が折れておこう。」

こういった考え方は、一見大人の対応のようで、相手を信頼していない態度です。相手の下に自分を置くことで関係を構築しようとしているため、実はとっても「競合」しています。

「勝ちグセ」や「負けグセ」。
どちらも、末長く仲良くやっていくための協力の関係を築く上ではじゃまになってしまいます。

では「協力」とは一体何なのか。
横並びの関係。
人として生きている、その価値に優劣がない状態。
相手と自分の役割や責任分担を話し合いで決定し、共にゴールを目指す関係。
お互いが相手との違いを認識して認め合っている状態。

「協力」は「平等」ではないし、役割や責任が違うことも認めていますが、価値は、大人も子供も、どんな職業の人も、階級の人もみな等しい。
そして、実際に関わり合う人とは、お互いがお互いの存在を励ますような、あり方を「協力」と呼びます。

③ 構え、雰囲気の話
「信頼や協力の関係を築くために、では何て言ったらいいのでしょうか?」
・・・なんでもマニュアルやノウハウ化されやすい現代では、こういった疑問を持つ方もおられるかもしれません。

実は、こういった問いを口にすることが、信頼や協力の関係から遠ざかった行為です。
「◎◎といえば、相手は◎◎するだろう。」という、競合や信用の考え方がベースにないと、わいてこない質問だからです。

 

実際には、
「何て言うか」ではなく、
「何を思って言うか」が、深く影響します。

まず、自分がどんな構えを持って相手に対するのか。
どんな雰囲気をつくるのか。

相手の気持ちこと分かりませんが、唯一自分の心は自分でのぞくことができます。

信頼からでた発言や行動であったか。
協力からでた発言や行動であったか。

何かマイナスの感情が芽生えたとき、事態がマイナスの方向へ進んでしまったとき。
まず、自分の「構え」や「雰囲気」を見直してみると、
いろいろなことに気づきます。

 

私が高校生のとき。
武道推進校であった我が校は、1年生の必修科目に「剣道」がありました。
女子も男子もみな剣道。

剣道8段の先生が教えてくださるのですが、今も耳に残っています。
「構え、刀!(かまえ、とう!)」の掛け声。

対戦に入る前に、所作を通して、刀を構えながら、心のスイッチをオンにします。

構えとは、こういうことですよね。
心のスイッチオンして、「協力」や「信頼」を発動する方に切り替える。

望んでいる、人間関係はそこから始まる。

スイッチオンすると、不思議と眉間のしわが簡単に緩みます◎

 

 

 

さて。それでは、来年も、皆様が周りの人と良い関係を築きながら、朗らかな毎日、ご機嫌な毎日を過ごされますように。

お祈り申し上げております!

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