気になるのは、自分の目?それとも他人の目?心の目を開く「写真」について。

Posted on Posted in ナムワーク, ナム哲学

 

4月9日と、5月7日。

朝から「シゴト×写真」のワークショップを開催しました。

「HELLO life」という、若者の就労支援施設さんとのコラボだったこともあり、参加者のみなさんには、現在就職活動や転職活動をしている方が多かったのですが・・・中には「転職は考えていない。けど、一度自分のシゴトについての棚卸がしたくてきました。」

 

という方がいらっしゃいました。

 

よくよく聞くと、

新卒採用で希望していなかった会社へ就職し、「来年こそは絶対辞めてやる!」「いつ辞めようか、いつ辞めようか・・・」と思っているうちに、今ではすっかり居心地よく、転職を考えているわけではないということ。

 

とても幸せそうなオーラで、今では、本当に満足しているんだろうなぁというかんじでした。

 

想像するに彼女は、新卒で形式的に「就職」した後に、心の中で「就職し直す」場面というのがあったのだと思います。

 

ソーシャルデザインや社会課題の解決プロジェクトなどで、よく「自分ごとにしよう!」などと言われますが、本当にこの「自分ごとパワー」って大きいですよね☆

 

彼女も「嫌々就職した会社ではあったけど、いつからか、自分の会社になった」のだと思います。

 

本人が幸せかどうかに、この「自分ごとか」「他人に求められているからやっているのか」って、大きく影響しますよね。

 

前者は「自分発信で相手や物事を見ているか」

後者は「どちらかというと、相手から見られている自分、相手から求められている自分の方を意識しているか」とも言えるでしょうか。

 

ちなみに、このワークショップに参加してくれた彼女は、ふだん好んで写真を撮るわけでもないそうですが、その後の「写真作品を撮影する」実習を楽しみ、最後に一枚選んでプリントする際には、大きく写った「赤いバラ」を選びました。

「企業の中であっても、自分らしく咲いていたいなと思って、この写真を選びました!」と、それもまた笑顔でお話しくださいました。

なんて素敵なんでしょう☆

20160523_sakuhin

 

右から二つ目が、彼女の作品。

他の方も、それぞれの想いを写真を重ね合わせて、作品を撮ってくださいました。

 

いつ、どのタイミングで「就職しなおせた(選びなおせた)」のかは、詳しくお伺いしませんでしたが、きっと、以下のようなこともそうかもしれません。

 

「イマイチかな?と思ってたワンピース、久しぶりに着てみると、あらら?意外といけてるかも?・・今ではすっかりお気に入り。」

とか。

 

「熱烈にアプローチされて、まぁいっか、と付き合いだしみると、今では「この人でなければ!」とまで感じている」

とか。

 

なんか、その様なこと。

 

ただ、本当にブラックな会社で「みんなが大変な中がんばっているから、私も我慢しないと。」

 

とか。

 

「憧れの先輩が社会課題解決のプロジェクトをやってて、すごい。私もソーシャルデザインや社会課題にもっと興味を持って、社会課題を解決しないといけない。」

 

とか。

 

周りの人の影響が大き過ぎる場合、自分の幸せからは遠ざかっていることでしょう。

 

ただ、心の中で就職し直した彼女も、「自分ごと」になったのは、時がしばらく経ってからなので、判断に迷いますけどね。

 

渦中にいるとき、迷っているとき、悩んでいるときって、本当に何が正解なのかよく分からない。それも、人生の初期だったり、初めてのことだったりしたらなおさら。

 

それが自分の望みなのか、親の望みなのか、世間の目を意識してのことなのか、勝手に友人と自分を比べているだけなのか、そんなことも、気づくのが難しかったりします。

 

でも、そんなときほど、焦らず、ゆっくりと、静かに自分と向き合うこと。お腹の底から湧き上がってくるような大きなエネルギーや、ハッキリした閃きを待つこと。それが起こるような、なるべくノイズの少ない環境へ自分を動かすこと。

結局、自分のことは、自分でしか答えを出せないから。

最後には、自分を信じきってあげること。

 

そんなことかなぁと思います。

 

 

とある、音大生のお話。

彼女は、親の反対を押し切って音大を志していたそうですが、本命校を受ける前に受けた、受かるであろうと言われていた、滑り止めに、ぜんぶ滑ったのだそうです。ツルツルツルッと、3度ほど。

 

そのとき、彼女の家庭では、こんな言葉が吹き荒れていました。

「お前に才能あるはずない。」

「そんなに音大に行きたければ、受かってから言え。」

「そんなに金をかける意味なんかない。浪人なんて、絶対に許さん。」

「滑り止めにぜんぶ落ちて。本命も落ちたら、どうする気!?」

 

こういうことを連日、連夜言われ続けていたので、彼女は音大に落ちたら、死ぬのだと思っていたそうです。

ただ、漠然と「あぁ、人生が終わるんだな」と。

 

それを見かねた、音楽の先生が、ふと勧めてくれたそうです。

「明日、すごく面白そうなコンサートがあるよ。行ってきたら?」

 

コンサートは、(今から思えば)普通の、ごく一般的なコンサート。

 

でも、「音大に受からなければ、許してもらえない。」

と、そのミッションが大きく膨れ上がり、抱えきれなくなっていた彼女が、音楽の楽しさや美しさ、大好きだった気持ちを思い出すのには十分なものでした。

 

見事、本命の大学に受かり、今では元気に大学へ通っています!

めでたし、めでたし!

 

たった数時間のコンサートが、

「世間や親の手前、大好きな音楽を続けるには大学に受からねばならない」

という他人重視の視点から、

「音楽が大好き!やりたい!」

という、自分の中から沸き起こった情熱を信じる視点へと、切り替えてくれたのだと思います。それで、実力が発揮でき、本命校に受かるのだから。

 

人が根源的に持っているパワーって、すごいですね。

 

人によって、このキッカケはいろいろで。

音楽のコンサートへ行くことかもしれないし、「写真を撮ること」も、このキッカケになってくれるものですよ☆

 

 

余談ですが、

「自ら望んでいないとハッキリ認識しているけど、今更シゴトを変えるわけにはいかない」

 

そんな場合ってどうすればいいんでしょうかね。

 

特に、働いている男性で、家庭があり、キャリアもポジションも社会的に認められている・・・とか、そんな場合、どうするんでしょうね。(あれ、他人事になっちゃった。)

 

でも、最終的には以下のどちらかですよね。

1.シゴトを変える

2.シゴトは変えない

 

  1. を選ぶ人には、「だいじょうぶ。シゴト変えても、それが理由で人は死んだりしない。よし、家族にも相談だ!」

 

  1. を選ぶ人には、「シゴト以外にも、人生を構成する要素ってたくさんあるし。95%をシゴトに注いできた人生を見直して、他の要素に目を向けてみよう。」

 

みたいなかんじでしょうかね、。

 

ちょっとだけ変えるとか、今の環境でやりたいことをやる方法を模索してみるとか、色んな抜け道はありそう。

そうやってゴソゴソしているうちに、何かのタイミングで、また、違う光が見えるのだと思います。

 

 

「ここだ!」ってタイミングで、パッと人生切り替えたり、チャンネル合わせたり、そんな風に動くために、感受性を開いておくことは、とっても重要だと思います!

 

就職活動や、転職活動はもちろん、停滞している人生にも。

 

思い立ったときに、誰でも、1秒とかからず、感受性の扉を開けるのが写真のよいところです。

 

感受性を開くツールとして、ぜひ、写真を取り入れてみてくださいね☆

 

 

 

☆ナムワークのお知らせ

6/11(土)「私にとって、理想の暮らしって? Quality Of Life 写真ワークショップ 〜HELLO life × ナムフォト」

さらに6/25(土)、7/2(土)にもワークショップ開催します!詳細は近日公開!!

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