人生に寄り添ってくれる「衣」には、
必ず「お手入れ」や「収納」というキーワードがついてきます。
収納が狭ければ狭いで、問題ですし
広ければ広いで、「もう、必要ではないもの」が溜まっていく可能性があります。
・・・私のように。
ファッションのことを考えるにつれて、
今の私の課題は「いるものだけに整えること」だと
感じていたのですが、それを本日決行しました!
今の自分が必要なものと、そうではないもの。
必要ではないもので、傷みや汚れが少ないものは、
NPO法人FREEHELPへ持っていくことに。
十分に着て、傷んでいるものは、
靴磨き用と、ゴミへと分けていきます。
・・昔から洋服がとっても好きで、買うときは、柄や、色や、デザインを本当に気に入って買うので、
基本的に、持っているものは、全部、好きなんです。
でも、やっぱり「着ていない」「着たいと思わない」ものがたくさんある。
「今の私」にしっかりフォーカスを当てて、1着、1着向き合っていきます。
何かの景品でもらったTシャツ。
パジャマとして着れるかも・・・と、とってあるものも、全部ボツ。
唯一持っている、オフィス仕様のスーツ(セットのスカートに至っては、2回くらいしか着ていない)も、手放します。
フォーマルな場所へ行くことはあっても、このスーツは必要ありません。
見直していくと、自分が着なくなる洋服のパターンが見えてきます。
「もらったから」
「安いから」
「無難な装いが必要だから」
もう、無難な生き方からは、とっくにレールを外れているし、今後も100%必要なさそうです。
あとは、ごくたまに店員さんに
「似合ってますよ!」
と言われたことがきっかけで購入へ至ったもの。
あと、昔好んで着ていたレトロやエスニックなテイストのもの。
一番太っていたときに買ったパンツやスカートのボトムスたちも。
・・似合っていなくはない、着れないわけではないのですが、気分に合わないものは手放すことに。
ただ、この先も登場する機会はないかもしれないけど、
「捨てたくない」「手放したくない」と思うものは、そのまま置いておくことにしました。
その多くは、旅先で買った洋服たち。フランスの古着屋や、
インドで、サリー布で仕立てたスカートやトップスなど。
あとは、持ってるだけで、気分が上がるような美しい柄のワンピースも。
・・・「捨てる」という行為は、気持ちがいい範囲ですればいいのではないかと。
断捨離という言葉は、好きではないのです。
なんか、苦行みたいなイメージがして。
洋服たちを見ていると、それを買ったときの自分、街、着て出かけたときの思い出などが次々と蘇ってきて、温かい気持ちになりました。
一緒に生きてくれてありがとう。
力を分けてくれてありがとう。
たくさんのお洋服に、パワーを借りながら、
いろいろな人に出会ったり、仕事をしたり、してきたんだな、と。
仕事柄、人の写真はよく撮りますが、
自分の写真はあまり残してきませんでした。
ただ、それを着て生き生きとしている自分の姿。
写真をもうちょっと撮っておけばよかったかな。
そんなことも思いましたが、
経験や思い出はどこにもいかないので。
手放してしまうけど、目には見えなくなってしまうけど、
そのとき過ごし、積み重ねた時間は、確かにあったもの。
大切に、大切に、これからも、着て、生きていきたいです。