《レポート》6/29・7/6 大東シニア総合大学で、ナムフォト講座!〜反応やいかに!?

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大阪府大東市の取り組みで、シニア人材の生き生きとした暮らしや、社会参加を応援する「大東市シニア総合大学」という取り組みがあります。

こちらの観光学部にて、二日間にわたって、ナムフォトの写真講座をさせていただきました。

 

ありがたいことに、昨年に続いて2回目の授業です!

 

生徒は、60代を中心とした、平均年齢63歳、17名の男性と女性のみなさま。

 

まだ学部が始まったばかりで、お互いの関係もできておらず、若干緊張混じりでのスタートでした。

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これからの人生が楽しいものであるように。

また、これからの人生を歩む上で、写真が良き相棒になるように。

 

そんな願いを込めて、授業を用意しましたが、さて反応やいかに?

 

 

6/29「わたしの中に眠る光を見つけよう」

 

写真は、いつからか「ボタンをポチっと押せば、撮れるもの」 になりました。

これは大変喜ばしいことなのですが、「わたしとは、一体どんな人間なのか」「どの様にコミュニケーションしているのか」「何を想い、何を大切にしているのか」などを表現する道具なんです!

 

っていうことをお伝えして、

 

では、そんな「わたし」とは一体なんだろう?

ということを、「過去〜現在〜未来(死後)」ぜ〜んぶの観点から紐解いていくワークをしました!

 

人生棚卸しシートを使って。

 

「写真の授業かと思いきや、人生の棚卸し?」と「?」マークでいっぱいだっった方も、真摯に向き合ってくださいました 笑。

 

 

この、人生棚卸し作業。

 

「むずかしい〜〜!」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいました。

そうなんです。ふだん、毎日、生きているのに、いかに「生きる」ということを考えていないか 笑。

 

わたしのような若輩者が、自分より随分年上の方たちに向かって「人生」を語るのもおこがましいのですが、、、とお伝えしながら、

とにかく、わたしなりに、「今出せる、精一杯の誠実」みたいなものを取り出して授業させてもらいました。

・・・なので、ナムフォトの楢も、真剣な顔をしています。

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人によっては、特に死や、老いや、そもそもご自身の人生を肯定的に感じられていない人にとって、ときに人生の棚卸しは、なかなか、しんどい作業になることもあるし、タイミングもある。

 

そこら辺のことを、よ〜く、知っているんです。

 

だけど、やっぱり、残りの人生が短いからこそ、より「自分が大切にしていること」「本当に求めている生き方」に気づいていただけるといいなぁと。

なので、わたしの願いを精一杯伝えて、あとの作業への取り組み方は、おひとり、おひとりに委ねました!

 

真剣に、時間いっぱい、いっぱいまで、シートと向き合っておられた方もいますし、早々にシートの記入は諦め、静かに本を読んでおられた方もいます。

 

それが、それぞれの向き合い方です。

 

最後に、感想や、印象的だった質問の答え、人生のキャッチコピーが何になったかをシェアしていただいたのですが、

 

「一番、美しかったもの」という質問の答えを、おひとりがシェアしてくださいました。

 

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修学旅行で、船で2日ほどかけて行った、初めての沖縄。いざ、沖縄に着いて船を出ると、見たことのない真っ青な海が広がっていて、あとにも、先にも、あんなに青くて美しい海は見たことがない。それから何度も沖縄へ行ってるにもかかわらず・・・。

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なんて、素敵なエピソードだろうと思って、聞いてて、その光景が勝手に目の前に広がっていき、胸が熱くなりました!!!

これぞ、「観光」です。

 

初めて沖縄の海を見たことはもちろんなのですが、ず〜っと船の中で過ごしてたこと、友達と初めて旅行へ行ったこと・・・いろんなものが、ぜんぶ、この海の青さをつくっていたのだろうなぁって。美しい思い出。聞かせてもらって、本当にありがたかったです。

こういう、「生きててよかった〜!」って思える瞬間は、なんどでも思い出してほしいですし、これからも作っていけるといいな!って、願っています。

 

7/6「写真を上手に撮るには?」

棚卸しワークから一週間後。

今度は、今度こそは、、、ホンモノの写真のお授業です。

そもそも、写真には何が写るのか? 構図や、コミュニケーションの話などをした後に、「観光写真とは何か」に迫っていきます。

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・・・で、わたしが初めて大阪の泉北ニュータウンを訪れたときに撮った写真を、何枚か披露させてもらったんですね。

例えば、こんなの。

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・・・これ、一般的な観光写真とは、ちょっと違うんです。

 

でも、わたしなりに、その写真を撮った意味、何を面白いと思ったのかなどをお話しさせてもらい、最後まで話したあとで、「これが、観光写真です」と。

 

 

みなさん、「?」です。

 

「この写真、いいな!おもしろいな!」と思われた方もいらっしゃるでしょうし、

「このどこがいい写真なの?本当に写真の先生なの??」と思っている方もいると思います。

 

それでいいんです。

 

まずは、自分が「おもしろい!」と思ったことを、その様に撮る。

それを、あとから人が「おもしろい!」「美しい!」「素敵!」「つまらん!」・・・なんて言うかは、実は、全然関係ないんです。

とにかく、自分が素敵!!!と思ったことを、全力で撮る。それが、観光写真です。

 

・・・そう、伝えたときに、

 

教室の空気が

「?」から、「!?」に変わりました!

 

 

伝わってよかったです!!

 

このあとの、実習はバッチリでした。

 

「今まで、“写真ってこういうものだろう”と思いながら撮っていたのが、全然違うものでした。自分が好きなものを自由に撮っていいんですね!」

 

こんな風に伝えてくださった方。とってもチャーミングな観光写真、撮影されてました。

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「みる・いう・きく 猿」・・・どこで見つけたのでしょうね !

 

 

で、みんなも「わぁ〜!」って、盛り上がってました!!

 

 

「お互いに、お互いを撮影しあう」というワークもあったのですが、これも、取り組む前にちょっとした混乱が起こりまして。

 

「そんなの無理だ!!!できっこない!!わたし達は、プロではないんですよ!!!」

「先生、そんなの、乱暴です!わたし写りたくありません。」

 

なんと、困ったことに、これまで、何度も、何度も、何度も、何度も、、、たくさんの写真の授業をさせていただいておりますが、初めてこんなに激しく、はっきりと抵抗される、そんな反応をちょうだいしました 笑。

 

そこで、「嫌だ!」「できない!」というお気持ちを受け止めたあとに、

「では、ワークをやるか、やらないか。どのようにやるかは、みなさんにお任せします。」

・・・と、委ねてみることにしました。

 

「どうなるかな?」と、見守るわたし。

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そしたら、、、なんだか、みなさん、、、あれ?

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笑顔??

 

 

とっても楽しそう。

 

「年をとって、写真を撮るのがだんだん苦手になっていたんです。でも先生が、“今日この場で、集まっていることも奇跡だから”っておっしゃったので、撮ってみようと思って。そしたら、とっても楽しかったから、また写真を撮りたいと思いました。」

 

・・・本当に、本当に、晴れやかな笑顔でこういった感想を伝えてくださいました。

 

 

年齢を重ねれば、重ねるほど。

「写真、いやだな」と思う気持ち。

すっごく、すっごく、よく分かるので、ここをご自身で乗り越えて、

ご自身の光を受け取ってくださったんだなぁと。

 

やっぱり、感激・感動をさせてもらった、ナムフォトでした。

 

 

——《アンケートのご紹介》——

 

人生の自分の内面を残す手段として写真があります。人生の中で大切にしている事を大事にすることだと思います。人生ワークをみんなで発表して、良い仲間づくりができたと思います。

 

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自分が今まで生きてきた年月、人生について真剣に考えた事がなかったので、よい機会を与えてもらったと思いました。

これからの日本、自分の住んでいる町など。若い人たちにがんばっていただきたいと思います。

 

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むずかしい質問が多く、今まで考えてみなかった問題でこまりました。でも、いろいろな出来事を思い出し、また、これからのことを考えるいい機会になりました。

 

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今まで、この様な切り口の話を聞いた事がなかったので、楽しく話を聞けました。各自の発表も楽しかった。

 

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皆様の人生のキャッチコピーなど聞いて、自分の人生を振り返る事ができました。

 

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今日の仲間写真。

楢先生の、ごういんな指導で、お互いの写真を撮るということで、より絆が深まりました。本当にありがとうございました。

これからも写真を撮るのが楽しみです。

 

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観光写真では、単に観光地を見て写真を撮るというより、強く印象に残ったことを観察することが必要であり、一枚一枚感じて写真を撮ることが重要とのこと。

常に写真を撮る側は笑顔で、特にこどもを撮るときは、同じ視点に心がけることが必要です。

人物などは、順光で自然体で、四方に意を配って撮影することなど、参考になることが多く、有効な講義でした。

 

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写真を撮るには、光と感動が大切だと教えていただき、大変勉強になりました。

皆様の写真を見せて頂き、参考になりました。

楽しい一日でした。

 

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写真に興味が湧いてきました。

楽しかったです!!

 

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今まで写真の撮り方など、習った事がなかったので、とてもためになった。

特に、「視線の前方に空間を空けるとGood!」はこれから写真を撮る時に参考にしたいと思った。

 

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今までと違った視点で写真をみる事ができました。

やはり、何事も自分の気持ちが大事なんだなぁ!

 

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すごく分かりやすく、みなさんのカメラ目線や撮り方にそれぞれの人柄を感じました。おもしろかったです。

 

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褒められると嬉しいです。

 

ナムフォトのスタイルとして、どんな生き方にも、どんな写真にも、「その人の目線」や「ものの見方」が現れてて、どれもが作品だと思っております。

なので、作品発表会ではそれを見つけて、お伝えするのですが、

やはり「自分の感性を誰かに認めてもらえる」というのは、

いくつになっても、勇気づけられるのかもしれないですね!

 

 

わたしも、みなさまの写真を見せてもらいながら、また色々と気づかせてもらったり、学ばせてもらったりしました。

時間をご一緒させていただいて、お話しを聞いてくださって。

信じて、ワークにチャレンジしてくださって。

本当に感謝をしております。

事務局のみなさんも、とても親切で、講座の様子をとても美しく撮影くださりました。こちらも、ありがとうございました!!

 

 

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「感性が開花する、夏の写真レッスン」8/4スタートのコース、まだ間に合います!

8/25「わたしの仏教、持ち寄りトーク」7月に続いて、8月も実施しますよ〜!

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