今後のナムフォトについて

Posted on Posted in 日々の徒然

「いかに生き、いかに逝くか 写真をとおして考えよう」というキャッチコピーでナムフォトをスタートして、半年とちょっとが経ちました。
プログラムは大きく分けて2つ。シンプルに「写真撮影を通して人生にスポットを当てよう」というものと、「内面整理+写真で、人生をより良くしよう」というものがありますが、誰へ向けて、どんな風に伝えていこうかと迷いながらの半年でもありました。

「ナムフォトっていう写真スタジオを天満橋でやってます。」
初対面の方には、だいたいそんな風に切り出すのですが、そもそもなぜ始めたのか。
「2年前に乳がんになって、自分の遺影写真を撮ってもらったら、その写真が超笑顔で元気になったこと。また、“なんで、がんになったんだろう?”と、自分の内面を深く、深〜く見つめなおす時間を持つことで、人生が切り替わったこと。」
こういったことを、なんでもなく言えるようになりました。
この「なんでもなく言える」というのが私にとっても、聞いていただく方にとっても、大事だな〜と感じています。
もう2年。まだ2年。いろんな捉え方がありますが、“時間”が力を貸してくれています◎

・・・FaebookやLINEからは、友人や知人の出産、結婚のお知らせ、子供の成長を、本当に毎日のように目にしており、命が生まれていること、子供が成長していくこと、それぞれの人生が間違いなく前に進んでいることを日々感じます。祖母の入院の話が舞い込んできたりして、それもまた命が前に進んでいるということか、と。

ナムフォトですが、非常にゆっくり、迷いながらではありますが、「いろいろ、取り敢えずやってみるしか、ないよね」と、前に進めていると、思わぬ繋がりが生まれたり、ご縁をいただいたり。来年の核になるプロジェクトがゴソゴソと動きだしているので、これはまた追ってご紹介できればと思っています!!

さて、ナムフォトのプログラムで「人の内面」を取り扱うに当たって、まとまったインプットが欲しくなり、
現在、日本アドラー心理学会の、野田俊作先生による「アドラー心理学基礎講座(理論編)」を受講しています。
本日、前半の過程が終了し、アドラー心理学の「5つの基本前提」を教えていただきました。

まず、大前提として「心理学」とは、「心理を学ぶ」のではなく、「心を理学する」学問であること。
理学とは、科学なので「本能、欲求、衝動、感情」といった、目に見えず、どんな状態であるのが見たり、聞いたり事象として観察しようがないものは取り扱わず、「目に見える行動や発言」のみを取り扱い、具体的な仮説と検証を通して、よりよい未来をつくるために役立てる学問であること。

・・・ちなみに、ユングやフロイトでは、目に見えない「本能、欲求、衝動、感情」といった類のものを、取り扱います。
アドラーはこれらのものが「無い」と言っているのではなくて、不確かゆえに、科学できないから、「対象にはしない」としているのが他とは大きく違うところ!!

野田先生は、アドラー心理学は、困っている人のうち、100人にひとりのホームランを目指すのではなく、全員ヒットが打てるようになる、日常を便利にする科学だ、と教えてくれました。

ちなみに、野田先生はといえば「目に見えない不確かな存在(例えばユングやフロイトや宗教など)」に対する理解や知識も豊富なので、お話は多岐にわたり、大変おもしろく。

その上で、理論を、本当に正しく、言葉の意味、語源、論理の組み立て方、この解釈へ至るまでの歴史、アドラー心理学が使うときの条件などを、細かく伝えてくださいます。

私としては、まだまだ、学びを進めている段階ではありますが、これが、本当に、素晴らしく、面白いな〜!と感じ入っております。

さて、例え理論を学んでも。知っただけでは、バレエや空手がいきなりできるようになるはずがないのと同じでありまして。アドラー心理学はプラクティスを通して身につく、お稽古ごとなのだと!

こんなに楽しいお稽古ごとに出会えて、嬉しい限りです。
そして、そうなんですよね、。

最終的に「具体的な行動」に結びつかないと、現実世界は変わりようがありません。

「具体的な行動」が、本当により良い方向へ向いているのか。行動の目的や目標設定のポイントまでもが、アドラー心理学では理論的に定義されているのですが、それは私にとってとても好ましいものであり、そしてまた社会にとっても好ましいものであるからこそ、岸見一郎先生の「嫌われる勇気」がここまでヒットしたのだと思ったりもしますし。

アドラーは、教育にこの科学を生かして、子供から社会へと広げ、明るい未来をつくっていこうと目標を掲げて活動していた歴史を持ち、「教育の心理学」という側面を強く持っています。

そんな背景も影響しているのか。
基本前提を教えてもらった後に、グループ内で実際に起こったことや、心の葛藤をシェアしながら理論と照らし合わせて話し合う時間が取られるのですが、講座へ訪れているみなさんの中には「子育て」や「教育」の悩みを抱えている方も多く。

ただ、アドラーを使うと、本当にどんどんとシンプルに、余分な感情がそぎ落とされていき、家庭がチームとして、お互いに良い関係を築きながら機能していくことが、そんなに難しくもなく、魔法でもなくて、やっていける具体的なイメージが持てます。

「子どもを持つ前に知れてよかったね。楽しみだね!」などと声をかけてくださるお母さん方もいて、ずいぶん気が早い気もしますが、本当にわくわくします。

ナムフォトとしては、「老若男女が手をとりあって、協力し、助け合う日本」を目指し、今後のサービスを組み立てていくときに、参考にしたいと思っています。

「なぜ、学校にいくの?」
「なぜ、勉強をするの?」
「なぜ、仕事をするの?」
「なぜ、会社で働くの?」
「なぜ、ナムフォトをやっているの?」

きれいごとではなく、
「みんなが貢献しあい、より良い、明るい社会をつくって幸せになるためだよ。」

そんな風に、誰にも遠慮せずに、ただ素直にそう言いたいです。
まず、目標に据えないと、そっちの方向へは進めないですし!

この真っ直ぐな気持ちを、ただ、したためておきたかった、今夜です◎

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