遺影を撮ると、生きる力がわいてくる!?【毎月18日は遺影の日】

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毎月18日は遺影の日として、遺影撮影10%OFFのサービスを始めることにしました!

 

遺影写真を撮ると「生きる力」がわいてきます!本当です!!

 

ナムフォトの楢 侑子、自分自身が写真によって救われた経験があるので、
このことを書いておこうと思います。

 

2014年12月1日に、私は自分の遺影写真を撮影しました。

乳がんが見つかって、「死」への意識がうずまいていたとき。
本当のことをいうと、「死にたくない」よりも「おっぱいを切りたくない」という気持ちが大きかったです。

そこで、「切らずに治す」という方針を打ち出している権威の先生へ、セカンドオピニオンを求めました。

(そこでも、最良の方針は“手術”とされました)

その直前に、カメラマンの友達に、手術をする前のきれいなおっぱいの写真と、
プロフィール写真(という名の遺影写真)の撮影をお願いしました。

間違いなく、このとき、私の人生で最低最悪の状況でした。

そうして撮ってもらったのが、この写真です。

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これを見たときに、私は「アレッ!?」と思いました。

なんていうか、がんで思い悩んでいる悲壮感があまりない。

あまりないどころか、全然ない。めっちゃ笑ってる。

 

Facebookのプロフィール写真を、この写真へ変えてみると、
「かわいい!」とか、「いい笑顔!」とか、「幸せそう!」などと、たくさんのコメントをいただきました。

人生最低最悪の状況なのに、人から見てもちゃんと笑えてて「幸せそう」ですらあるんだ。

・・・というのが大発見で、喜びでした!

 

私は、この写真を見るたびに、自分の生命の輝きのようなものを感じて
「生きよう」「そのために、手術受けよう」と思ったし、
うつうつ、うつうつと過ごしていた日々を抜けて
「がんでも、幸せになれるんだ!」ということに気づいて、ハッとしました。

 

治療を終えてから、2回だけ、がん患者やがん体験者が集まる会へ出席しました。

ひとつは、婦人科がんのみなさんが集まるおしゃべりサロン。
おしゃべりサロンを企画運営されている方々も、がん経験者であり、がんサバイバーです。

そこで言っていただいたのが、

「半年前に手術をした人のようには、とてもじゃないけど見えない。入ってきたとき、看護師さんかと思った。」

ということでした。

私自身も、この場所を必要としていないな、と感じました。

 

もう一つは、
「がん経験者だからこそできる、社会貢献」
というコンセプトを掲げて活動していらっしゃる「ダカラコソクリエイト」。

私にとって、がんの経験はとても大きかったのですが、
がんによって気づいたことの一つが「写真で人は幸せになれる」こと。

 

がんでも、がんじゃなくても、人は幸せに向かって生きていてよい・・・
という、「だからこそ」というよりかは、「どっちでも」っていう感じが、しっくりくる感じでした。

 

ちなみに、どちらの活動も、必要としている人がたくさんいる。
特に渦中にいる人の支えになる素晴らしい活動だと思っています◎

 

今、遺影写真とは別に「ファッション」をテーマにしたプログラムをスタートしていますが、
このキッカケの一つがこの「おしゃべりサロン」で「看護師さんかと思った」と言ってくださった、
スタイリストであり、ヘア&メイクの谷山伸子さんだったりします。

10/18遺影写真撮影のヘア&メイクも、お願いをさせていただいております◎

 

「ナムフォト」をスタートする時から、「遺影写真」というのは一つの大切な要素としてあったのですが、
多くの方に事業プランを相談すると、ほとんどの方が

「遺影写真は、ちょっとなぁ」「縁起悪いよね」という反応をされます。

「私は、まだ死ぬことを考えたくない」という拒否の気持ちです。

 

だけど、だけど、やっぱり、いろいろ見て、聞いて、考えて、思ったのは、
縁起、悪くないです。

「あなたも、私も、死にます。」
「あなたは幸せになりたいですか?」
「では、幸せってなんですか?」

 

ここに、一人一人が向き合って、スタートすることこそが、
よりよい人生、よりよい社会の始まりで、「死ぬこと」は外してはならないと思うのです。

ソーシャルや、デザインや、イノベーションや、
たくさんの方がそれぞれの場所で素晴らしい取り組みをされています。
私も、商店街の活性化やら、新興住宅地でのコミュニティデザインなどなど、
お仕事させていただいてましたし、
いろいろな活動の多くが何かしらの「課題」を掲げているかと思います。

だけど、その前にきちんと認識をしていたい。

課題を解決するために、生きているのではない。
癌にならないために、生きているのではない。
癌を治すために、生きているのではない。

幸せになるために、生きている。

まずは、この点にしっかりとマインドセットしないと、
おかしな議論や、回りくどい方法や、不毛なやりとりが増えるような気がしてならないのです。

ナムフォトのコンセプトを話そうとすると、冗談半分で
「あなた、ひょっとして、やばい人ですか?」などと言われることもあります。

だけど、自分の命の締め切りと向き合うことは、悪いことじゃない。
むしろ、早く向き合うことで、大切なことに気づけたりする。

ってことの、説得力が、自分の体験を語らないとどうにも伝わらない気がして、
記しておくことにしました!

終活。60代、70代になってからでは遅い、、っていうか、もったいないとは思いませんか!
「幸せ」へ舵を切るなら、なるべく早いほうがおトクじゃない?・・・というかんじで。

 

長くなりましたが、遺影写真は、若い方へもオススメです。
お申込みは、こちらのページよりお進み頂ければと思います!

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