いわずもがな。
人生は、長い年月をかけて出来上がります。
「知らず 知らず 歩いてきた
細く長いこの道・・・・」
先日、大阪クラシックが演奏する「川の流れのように」を聴いて、
それが感動的で、思わず歌詞を調べてしまいました。
美空ひばりさんの名曲ですよね。
「細く、長い」っていうあたりが、
ひとりの人間の歩みを感じさせます◎
話は変わって、最近「サスティナブルな(持続可能な)社会」というのが一つのキーワードになっています。
自然環境を、それが育つスピードを上回って人間が食いつぶしているからです。
究極のエコやサスティナブルな社会を見つめていくと、
文化や芸術の類の評価に困ってしまったりします。
ひょっとして、地球環境からみると、それは「じゃまなもの」なのかもしれません。
が、私個人にとっては、生きていくために必要なものだったりもします。
芸術に限らず。
みんな、それぞれの環境で、
「これは自分にとって欠かせない」というものを持ち、
自分の範囲を大切にしながら、それを少しずつ変えたり、広げたり、守ったり、しながら生きていますから。
変化のときや新しいことを始めるとき、脱出のとき。
いろいろなものとぶつかったり、曲がったり、形を変えたりしながら、進んでいくんでしょうね。
「でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた 人生」
30歳を過ぎた頃に、それまで持っていた洋服が、
「なんか違う」「しっくりこない」と感じて、何を着ればいいのかわからなくなった時期があります。
反対に、高校生のときから大事にはいているスカートや、大学生の頃に買って、少しずつエイジングしながら大事に着ている牛革のコートなどもあります。
本質として、一本筋のように残る何かと、
時代や歳とともに変化する、外側の部分。
みなさんの歩む、それぞれの道が、
多少でこぼこしたり、曲がりくねったり、そんな道であったとしても、
細く、長く、続いていく、
また一歩、また一歩、前に歩いていくのが楽しく思える、
そんな道でありますように。
足はとっても大切なので、
できれば、足にぴったりの、いい靴を履いてくださいね◎
フランスのことわざ:
「いい靴を履くと、その靴が素敵な場所に連れて行ってくれる。そして、素敵な場所で素敵な人と縁が繋がっていく」
イタリアのことわざ:
「その人が履いている靴は、その人の人格そのものである」