人生の中で。
毎日の生活、幸せな暮らしにとっても密接なのに、
学校では教わらないことって多いですよね。
今になって、技術・家庭科の時間や、体育の時間って、本当に貴重だったなぁと思ったりします。
書道の時間では、ハガキの宛名の書き方とか、習った気がしますが。
家庭科の授業では、フリース素材のベストを作った気がします。。
さて、日々の洋服の着こなし。
日々の暮らしの中における「ファッション」の幅って、実はとっても広範囲なんです。
カレーライスをつくるとしたら、みなさんどこから始めますか?
玉ねぎをスライス?
ジャガイモの皮むき?
お米を研いで、炊飯器のスイッチをオン?
もちろん、これらも、ぜーんぶカレーを作るために必要な作業ではありますが。
もっと最初にやらないといけないことがありますよね。
「今日は、どんな具材で、どんなカレーにしようかな?」と、想像して、買い出しにいくこと。
日本の家庭でよく出てくるような豚肉のカレーなのか、牛肉をことこと煮込んだ欧風カレーなのか、スパイスを効かせた海鮮カレーも魅力的ですし、タイが発祥のグリーンカレーや、インドカレー+ナンだって、カレーです。
そう、なので、本当の正解は、「この世界にあるカレーを、知っておくこと。」なんです。
お洋服に置き換えてみると、
「この世の中には、どんな洋服が、どのように存在するのか?」ってことを、まずどれだけ知っているのかってことなんですよね。
みなさん、洋服の歴史って、ご存知ですか?
「ブランドの歴史」ではなく、「洋服そのものの、歴史」です。
洋服の発祥は、ヨーロッパ。
温暖な国、古代ギリシャの国では、日本と同じように布を体に巻きつけた衣服が着られていました。
今日の洋服の原型は、ゲルマン民族の衣服が元であるとされています。
ゲルマン民族は、バルト海(スウェーデンやポーランドに面する海)を原住としており、狩猟・牧畜・農耕を営んでおりました。
彼らが元々住んでいた地域は、高緯度で、寒冷。寒さをしのぎ、馬にまたがりやすくするため、身体のラインにそった「洋服文化」が発展したと言われています。
余談ですが、今では高級ブランドとして有名なエルメス。そもそも馬具工房として創業した、というのは有名な話ですよね。
日本は、元はと言えば「和服」の国です。
着物文化です。
洋服が発祥したゲルマン地方とは違い、
温暖・多湿で、農耕民族として栄えておりました。
平面をつなぎ合わせた、風通しのよいつくりで、泥作業の後に洗ったらすぐに乾く木綿の着物が、ぴったりだったんです。
日本で積極的に洋服文化が広められたのが明治時代。
明治5年に太政官布告として、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という勅諭が発布されたのが、一般的に広がるきっかけとなったと言われています。
明治5年とは、西暦で1872年。まだ150年も経っていないのですね。
・・・となると、身体のラインに沿ってパターンが作られる「立体裁断」の技法についても、ヨーロッパと、日本のソレでは、比べ物にならないものがあることが、ちょっと想像するだけでわかるのではないでしょうか。
例えば、Tシャツ。たかがTシャツ。されどTシャツ。
みなさんも、「このTシャツは(なんだかよく分からないけど)なんだかかっこよく見える」っていう一枚をお持ちではないでしょうか?
- パターン
- 縫製
- 生地(素材)
- 色
- 柄やプリント
一枚の、Tシャツといえども、いろんな要素で出来上がっているわけなんですよね。
最近、「パーソナルカラー」が大流行りですが、
「この色は、ダメ」「この色は、OK」
・・・こういう定義付けは、ファッションの魅力を狭めてしまい、ファッションを「楽しさ」から遠ざけてしまうのではないかと、ちょっと心配になってしまいます。
ちなみに、本日のわたしのファッションテーマは、
「まだ、夏休み気分のこどもみたいな。」です。
One thought on “そもそも、洋服ってなんだろう?その起源をご存知ですか?”
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