「お金がないから無理」という考え方こそが「お金至上主義」になっていた!? 起業や転職前に注意したい、お金への意識。

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先月、お金に関するトークイベントを行いました。

 

知り合いや友人に言うと、

「なにそれ、おもしろそう!」

「“お金”って、毎日使っているし、興味がな人はいないくらい身近なのに、きちんと話す機会ってなかなかないかも。」

 

こんな声をたくさんいただきました。

 

ナムトークの後も、引き続きお金についてアンテナを立てていると、様々なことが見えてきます。

 

また、周りでよく聞くのが「仕事」と「お金」にまつわる色々な話。

具体的な悩みも交えて「お金」をどう扱っていったらいいのか、お伝えしてしえいこうと思います。

 

言わずもがな。

「お金」があれば、本を買ったり、映画をみたり、気になってる講座を受けて知識を増やすこともできるし、ワークショップや旅行で新しい体験を手に入れることもできます。マッサージやエステで心身を癒すこともできるし、きちんとした靴を手に入れることもできます。

「お金」はとっても大切ですよね。

また、一般的には「お金よりも大切なもの」とされているものもあります。

愛とか、夢とか、希望とか、自尊心とか、命とか。

 

ただ、「お金よりも大切なもの」という言葉の中で定義されている「お金」とは、

物質社会のもろもろを指していて、「いいレストランで食事を食べる」「海外旅行に行く」「ブランドものの服を買う」「広い家を買う」とか、すでにその価値にプライスカードが付けられているものを指しているだけであって、

実際のところお金は、「お金よりも大切なもの」とされている愛とか、夢とか、希望とか、自尊心とか、命などという「エネルギー・魂系」のものとも密接に結びついているんですよね。

目にはっきり見えるお金にも「物質的価値」だけではないエネルギーが宿っているのです。

だから、「お金よりも大切」だといって、わざわざ比べてみたり、お金を下に見る必要が、そもそもないのです。

例えば、電気やガスや水道は、どれも今の日本社会には欠かせない大切なエネルギーです。

そしてこれらにはそれぞれ「意義のある使い方」と「無駄遣い」が存在します。

これと同じように、愛も、夢も、希望も、お金も、浪費せずに「意義のある使い方」をしていくことで、

人生にとって嬉しいものが増えていくのです。

 

お金も、時間も、夢も、愛も、希望も、命も、

全て同等のエネルギーで、その使い方次第で、自分を、そして自分の周りの人を幸せにしてくれます。

使いこなせるかどうかは、他でもない自分にかかってます。

 

良いエネルギーとして使っていくためには、

自分よりもお金を上に見過ぎても、下に見過ぎてもうまくいきません。

 

自分と、お金がどういう状態で釣り合っているか。

具体的な悩みと一緒に見ていきたいと思います。

 

 

《お悩み1. 》

「会社勤めに疑問を感じる瞬間がある。思い切って辞めてしまって、起業するなどして、自分の力を試してみたい。だけど、辞めてしまうと安定した収入は望めなくなる。やっぱり、会社にいよう。」

 

現実的に考えて、多くの人がこういった判断をするかもしれません。会社を辞めてすぐに、会社勤めをしていた時と同じ金額を毎月、毎月稼ぐことはほとんどの場合、難しいでしょう。

クライアントを引き継ぐなど、すでにあるお金が回る仕組みを使える場合を除いて。

 

お金がないと、家賃を払ったり、ご飯を食べたり、生活そのものを維持することが難しくなってしまいます。だから、辞めない方がいいですよね。

 

・・・というのは、この悩みに対する正しい答えではないと思うのです。

 

お金の心配がいらないと仮定して。思い切って辞めて、起業した先でやりたいこと、実現したい夢は何なのか。

 

大切なのは、ここを突き詰めること。

 

「金銭的に不安だから辞めない」=「金銭的に冒険してまでやりたいことがない」もしくは、「金銭的に冒険してまでやりたいことが何なのか分からない」

 

仕事は、

「お金を稼ぐこと」と、

「仕事を通して、社会にどういうエネルギーを送りたいか」は、

別々のもの。

 

今の会社に「何か違う」と感じているのならば、

「何が違うのか」

「どこに違和感があって、どうすれば自分は“愛”や“夢”や“希望”を感じるようになるのか」

というところを、きちんと見定めないと、

「お金の稼ぎ方」も見えてこないのです。

 

転職も同じ。

 

転職で見られる条件面の数々。

「職種」「事業内容」「会社規模」「雇用形態」「お給料」

 

これらの条件を目の前に並べる前に、一度自分の深いところに潜って、

じっくり向き合ってみた方がいいです。

 

メディアや、情報や、体験談や。

様々なものに目を触れていると「田舎へ行けば」「フリーランスになれば」「起業すれば」・・・etc その具体的な「形」がまずは目に飛び込んできますが、その先に、どんな人生があるのかを、ゆっくりと。

 

自分の中に暖炉をつくるようなイメージで(夏だから暑いですけど)

どういう要素がそこに加われば、暖かい日だねとなり、薪となり、自分が本当にイメージする、暖かい暖炉ができるのか。その暖炉の周りには、どういう人がいると嬉しいのか。

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今のお金に釣り合っている「愛」「夢」「希望」を超えるものが暖炉の中にできてきたら、きっとその先の形というのは、「では、どうしたら必要なお金を集めることができるか」であったり、「誰か資金援助をしてくれる人はいないのか」であったりは、急に思いついたり、最近知り合った人と意気投合したり、誰かから声をかけられたりといったように、顔を出してくるはずです。

 

 

《お悩み2. 》

「派遣社員として入社して、かれこれ5年。今ではすっかり、正社員並みか、むしろより専門的で責任のある業務を任されるようになったのに、お給料は、新卒社員の方が上。自分の力を正当に評価してくれる環境で働きたい。」

 

金銭的に不満があり、「派遣社員」か「正社員」かという社会的なラベリングのせいで、自尊感情が傷ついている状態です。

 

自尊感情を、救い出してあげなければいけません。

ここでも、「辞める」「辞めない」「辞めて次何をするか」という具体的な方法を決めてしまう前に、会社から受けている(と感じている)見えない暴力にじっくりと向き合って、自尊心を復活させてあげることから始めます。

 

自分ががんばって得ているお金と、命という“限りある時間”は、自分のために思いっきり使って。

 

まずは、傷ついている現場から、しっかりと離れる時間を持って、慰めてあげること。

 

「こんなに頑張って、仕事では成果を出しているのに。見えないラベル貼られているようで、傷つくよね。今まで、傷つきながらも仕事を投げやりにしたりせず、偉かったね。」

 

たくさん泣かせて癒してあげた後に、自分がどうしたいのかを考えていきます。

 

「正社員と、派遣社員の間で傷ついた」のが原因だったとしても、自分自身が目的にしているのは「正社員になること」ではないかもしれません。

 

「毎日20時には会社を出て、家で晩ごはんが食べたい」

「金曜日の夜に習い事へ行きたいから、残業をしたくない」

「納期と予算に無理がある仕事を、ひたすらこなしていくような環境は嫌だ」

「カスタマーの反応がもう少し実感として感じられるような仕事がしたい」

 

これまで頑張ってきた事実、嫌だったこと、そして求めていることなどを、しっかり自分の言葉にして一つ一つ、確認していきます。

 

具体的に行動を開始するのは、この後です。

 

 

潜在意識と顕在意識が、そして思考と感情がセットになると、とっても不思議なもので、パワフルに現実が進んでいきます。

 

「潜在意識」「顕在意識」「思考」「感情」がそれぞれ車輪だとすると、4つの車輪が同じ方向を向くことで、行きたい場所にすいすい行けるようになるのです。

 

お金のエネルギーはとても大きいので、

今いる場所では、「今のお金環境」に見合った、「愛」や「夢」「希望」といったエネルギーと繋がっています。

 

何かが違うと感じるのであれば、

一度ゆっくり時間をとって、心の中を覗いてみてください。

 

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「お金がないから無理」

 

一見すると現実的な判断のように見えますが、

これこそが「お金至上主義」の哀しいエネルギーに捕まってしまっているのです。

 

自分が「お金至上主義」の価値観の中で生きることで得ているもの、手放したくないもの、手放してしまうと怖いと感じているもの、

 

まずはここら辺からじっくりと探ってみるのもいいかもしれません。

 

 

お金が持っている哀しいエネルギーではなく、

愛や、夢や、希望や、勇気、etc こういった綺麗なエネルギーのお金を使って、回していけるように。

 

まずは、自分が本当に求めていることを、真っ直ぐに見つめてあげましょう。

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