7/3(日)ナムトークvol.1 テーマは「お金について」。話題は、クリスマスプレゼントへ及ぶ!《レポート》

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7月3日13:30〜16:30を予定しておりましたが、当日はめっっっちゃ暑くてですね。
「あ、時間設定間違えたかも?」と思ったものの、
汗をかきかき、みなさん無事にお集まりいただき、トークを行いました!

ありがとうございます!!

今回のトークイベント開催は、「私が、振り込め詐欺被害にあった」というのが、一つのきっかけになっておりますが、この続きを少し。

っていうか、中国人による振り込め詐欺って、本当に多いみたいなのです。
この中国人たち。「こんな、なんの感謝もないお金を手に入れて生活を送るのは、幸せなのだろうか?」というのが気になっておりました。

海外のサーバーを借りて、偽のサイトを作り上げて、銀行口座を作って、お客とやり取りをして、足がつかないように、お金を口座から口座へ移しまくったり、現金引き出しの際には口座名義人と別の人が出向いたり。
銀行の凍結がされたら、また新しい銀行口座をつくったり。

なんか、「えーーー。しち面倒くさい。その努力が出来るんだったら、何か他の商売ができそうなものなのに。」

と思い、この素朴な疑問を、担当の警察官の方にぶつけてみました。
すると、警察官(刑事課知能犯担当の方)は、主に下記2点についての見解を示してくれました。

「商品を仕入れて、売価との差額が利益となる通常の商品売買と違って、売上が丸ごと利益になるので、やはり、収益率がとても良い。」
「他の国だったらやらないけど、“日本人だったら、騙してやってもいいだろう”という独特の感情がある。悪いこと、犯罪を犯しているという意識が本人たちにあまりないかもしれない。」

ネットで検索していると、この「中国人」が振り込め詐欺をしているケースっていうのは、本当に多いみたいですね。
で、直接、振り込め詐欺をしている中国人の方にヒアリングさせてもらったわけではないので、正直なところはわからないのですが、なんか、この
「相手が日本人だから」
「犯罪を犯しているという意識がない」っていう感情は、なるほどなぁと感じました。

だから、これだけ、あちこちで横行するのですね。
振り込め詐欺の「対策」ではなく、「本質的になくす」ことに取り組もうと思ったら、この「反日感情」と向き合う必要があるのでしょうね。

さてさて、そんなわけで、ナムトーク。盛り上がりましたよ!

「生きる・暮らすのに密接なのに、普段友達と話したりしないから、面白かった!」
「改めて、お金の稼ぎ方、使い方にはその人が出るなぁと感じました!」
「とにかく、ビジョン!お金を得るにも使えるにも、ビジョンがないと!っていうのを感じたので、ビジョンを探す旅に出ます」

以上が、みなさまからの感想でした。

1時間オーバー、それでも、まだまだ喋り足らないってかんじだったので、第2回目も企画したいと思います。

それでは、今回の内容をレポートします☆

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まず、私が個人的なに感じた「お金」についての話を披露した後に、みんな自己紹介を兼ねて、ふだん何をしているかと、なぜ今日この場に来たのかをお話いただきました。

そうすると、それぞれ、自分自身に紐づく様々な「お金」が出るわ、出るわ。いくつかの切り口が見えてきました。

① 日常のお金
② 経済社会が機能するための、スタンダードとしてのお金
③ 自己価値とそれに紐づくお金
④ 生きるエネルギーが見える化されるお金
⑤ 有償と無償
⑥ 寄付や、お金を贈る行為って、いつ、どんなタイミングで起こりうるのか?

①日常のお金について
一番身近なところで、「日常のお金」についてそれぞれの現在地をお伺いすることに。そうすると二つの層が浮き彫りになりました。

・日常のお金に困っていない(普段、あまり意識していない)
・日常のお金に困っている(制約や不安を感じている)

日常のお金に困っている層からは、
・「月々あといくら欲しいか」と言われたら、足らないわけではない気も?使いたいもの(興味)が、とにかく多くて、優先順位をつけるのが苦手
・勤めていた仕事が自身の持っている倫理観に合わず、退職。次の働き方を模索中
・事業をやりたいと思っているが、具体的な行動指針が不明

みたいな、ことが上がってきました。これも、大まかに分けると

・お金をどう使うか
・お金をどう稼ぐか

ということだと思います。

お金をどう使うかの話では、「投資」という話が出てきました。

・「投資した先で、得たいもの」の本質がつかめると、
身銭を削らずともゲットできるのではないか。

《具体例》
・本がいっぱい買いたい→会社で必要性を訴え、購入
・自分が必要だと思う研究がしたい→社会の“良”といかに結びつけてプレゼンする

お金をどう稼ぐかという話では、これは、もうなんか「生き方」の話にそのまんま重なり、熱く盛り上がりました。

・何が自分にとって嫌なものか、それが把握できたら、自分が本質的に欲しがっているものは何なのかを、正直に、真っ直ぐ認識しよう。

・事業をつくる、第一歩。まずは企画書を書いて、いつでもどこでも、誰にでも見せれるようにスタンバイ。後から振り返ったときに、間違っててもいい。間違うのは全然悪くない。その時全力で、「今、私はこれがしたい!」と旗を振ることで、必要な出会いや、必要な経験が入ってくる。

まとめると、なんか、こんな結論だったように思います。

ところで、ゲストに来ていただいた佐々木周作さん(「ぼくらがクラウドファンディングを使う理由〜12プロジェクトの舞台裏 」著者)にとっての「日常のお金」っていうのは、どんな具合なのでしょうか?

「日常のお金の前に、クリスマスプレゼントの話を・・・・」と、
ここで興味深い話題提供が。

「人はどういった行動原理で、寄付を行うのか。」を研究されていますが、そもそもの原体験が、幼い頃のクリスマスプレゼントにあったということで。

両親からのクリスマスプレゼントで、もらう度に
「わーーーい!」と喜んでいるふりをするが、
「いつも、期待していたものと、ちょっとだけ違うもの」が届くそう。

・ちょっとだけ教育色が入ったもの
・ちょっとだけ安い

この、「プレゼントを贈る方と、贈られる側の差異は、一体どこからやってくるのか?」という疑問がずっと拭えなかったということです。

ふんふんふーーーん!私にも、身に覚えがあります。

みんな、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントがどんなだったかを話していきます。

「そもそも、クリスマスプレゼントなかったです。仏教だったから。一度ももらったことがないから、うちは、サンタが来ない、クリスマスがない家だと思ってました。」
え!

「サンタは、、、います!」
え!

「っていうか、今、物欲が全然ないけど、小さい頃にちゃんと欲しかったものをもらえてたんだなぁって気づきました。自分の子供のプレゼントについて、ちょっと思い当たる節がある。本当に欲しいものを選ばせてあげてもいいかも。」
ふんふん。

「うちも、クリスマスやお誕生日プレゼントありませんでした!一度だけ、誕生日プレゼントをもらえたことがあって、“そのものがどう”ってことより“もらえたこと”がめっちゃ嬉しくて、喜んだ記憶があります。」
ふーん。

という具合に、それぞれの、クリスマスや誕生日プレゼント事情が明らかに。

「そうかぁ。うちは、もらえてるだけでも、良かったのかなぁ。」
と、思わぬところで、トラウマが解消される(?)佐々木さん。

②経済社会が機能するための、スタンダードとしてのお金

佐々木さんは、普段日常のお金とともに「研究のお金」を扱っています。
もう一人、参加者で研究職の方がいらっしゃいます。研究対象が「エネルギー」とあって、その金額はとても大きいそうで。

「研究」とは、まさに投資作業。
「経済社会が機能するための、スタンダードとしてのお金」の中に、きちんとそういった投資予算が組み込まれていることに、ちょっと安心しますよね。
研究予算の管理は、国では、文科省が担当だそうで。
ただ、予想される通り、ここも近年予算が縮小されており、例えば10年後。大学と企業が手を組み、大学の研究予算を確保するなどの方向性が必要であったり、すぐに成果が見えづらい「サイエンス」ではなく、成果がわかりやすい「テクノロジー」にお金をかける傾向があることなども。

・国の予算が減っている=日本経済が縮小している
上記は、これからの日本社会を語る上で、自明の事実で変えられないこと。(なぜなら、人口減少によるものだから)

なので、それぞれ必要な研究費は、自分と世間双方にとって明るいビジョンを打ち立てて、引き寄せていこうね!と、明るくまとまりました!!
ほんまか!?ほんまや!
(この場に、研究職の方が二人おりました。)

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③自己価値とそれに紐づくお金
月々いくら欲しいか?
いくらだったら、その仕事を行うのか。もしくは無償がいいのか?

この解は、人の数だけ。
これらは、もう本当に人それぞれなので、その人が決めることだよねって話に。
クラウドファンディングでも、プロジェクト実践者は、まずみなさん自分で「目標金額」を決めます。「自分で決める」ことから、すべてが始まるのでしょうね〜。

④生きるエネルギーを見える化するお金
仕事とボランティアのコーディネートを行う「おしごと館」を運営している女性。
「有償ボランティア(ボランタリー精神で行い、対価として少額のお金が戻ってくる)」の仕組みを作ることで、高齢者の方に「社会で役に立っている」という自尊心が芽生え、生涯元気で活動するためのエネルギーとして、「お金」が作用していることをお話しくださいました。
また、繰り返しそのサービスを利用したい場合、「金銭を払う」ということで頼む方の心理的負担も拭えるそうです。

⑤有償と無償の違い
有償か、無償か。
0か、1の違いは金銭において大きいよね、という話。

何かを引き受ける際に無償であることの意味。

・無償でやることが、将来の投資になる
・有償である責任を、負いたくない

なんか、こんなケースがあるようでした。
何かサービスを提供するときに無償から有償へ変化するとき。
ファンや、集う層が、ガラッとかわっていきそうだという話も。

ちなみに、第1回目のナムトーク。無償で行いました。
これは、何の準備もなく、私が参加者満足など気にせず、責任など負わず、ふんわりとやりたいなぁと思ってそんなかんじにしてみました◎

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チーズケーキや、アイスや、お茶や。
みなさんそれぞれ差し入れを持ってきてくださって。
なんか、ちょっとしたお茶会みたいで、ウキウキ。
ナムフォトからは、「山盛りつくってしまった」ティラミスのおすそ分けを。

今後、お声かけするゲストが「有償の方がテンション上がるわー!」って方だったら、有償にしようと思います。ざっくり。

さて、さんざん話した最後に。
佐々木さんより、研究の成果を教えていただきました。

「寄付する側のモチベーション・タイプ別」

さらに、今後は「寄付した人が、さらに周りの人に寄付を呼びかける行動は、どうしたら起こるのか。」を研究されるということです。

こちらのブレストの途中で、お開きに。。

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っていうか、右側の女性。本が裏向きですね。。

次回の、ナムトークも楽しみです!
佐々木周作さん、みなさん、ありがとうございました。

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